父権が失墜した時代に育た若者は、何が男らしさなのかわからずに
保守的で行動力がないか、暴力的でキレるばかりのどちらかである。
母親から乳離れできず、一人では何もできない。自分の意見が通らないと
駄々をこねる。
そういう男は、自分が気に入らないことがあると、同意を
求めて喚きまわる。
陰で人の悪口ばかり言っている。
自立して、料理も洗濯も掃除も自分で経験しないと、女性の気持ちは
わからない。
家事をする女性にも優しくなれない。
こんな男が、女性にモテるはずがない。
「給料が安くて、家からじゃないと生活していけない」という男がいる。
親が死んだらどうするのか。
安いアパートを借りてなんとか生きていくはずだ。
親に甘えているだけの男である。
その世界で頂点を極めようとしているアスリートたちは、必ず親元から
離れて訓練する期間がある。
彼らはその時に自立する。
厳しい社会生活を男の知性で切り抜き、女性の前では何事もない顔でいる。
疲れた女性の肩を抱き寄せ、大丈夫だと悟らせる。
女性が強いのは、男が作った街中ではなく、家の中なのだ。
男が働きやすく作られている社会ではどうにもならない。
そんな女性を救ってやれるのは、父性を失くした優柔不断な男でもなく、
自立できないマザコン男でもない。
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